長引く痛みの基礎知識と運動療法

痛み当事者

 代表理事の江原です。1月12日土曜日に、弊社主催事業の「長引く痛みの基礎知識と運動療法」を開催いたしました。11月のシンポジウム以来の事業です。今回は我々の最も得意な、「痛みに対する運動療法」を地域のセラピストや医療職向けにリファインしてお話ししました。我々のミッションである「痛みの悪循環を断ち切る」を、地域医療の末端までいきわたらせます!江原、山口、西、佐藤で伺いました。

 

告知に関しては、毎回PTOTST-NETさんには大変お世話になっております。講習会の情報拡散においてはものすごい拡散力があると思います。地域の講習会でしたが想定以上に参加者が集まってくださいました。17名のみなさまありがとうございました。

 

https://www.pt-ot-st.net/index.php/seminar/detail/63259/preview

会場は茅ケ崎市にあるやまぐちクリニックさんの運動療法室をお借りしました。NPOの活動にとても興味を持っていただき、ごご協力いただいています。ホームページにも大きく今回のチラシを載せて頂きました。慢性疼痛を診てリハビリしマネジメントできる、理学療法士も募集中だそうです。http://www.yamaguchi-pain.com/

全面マットの珍しい運動療法室。治療台やプラットホームのところもあります。

なぜかサンドバッグやロープもあります。


一次性慢性疼痛と慢性筋骨格系疼痛

まず職種も様々でしたので、慢性疼痛の定義、分類について話しました。

非常にわかりにくいのが「慢性疼痛」でくくってしまうと、長く患っていてもリハビリですぐ治っちゃうような慢性疼痛と、原因がはっきりせず全身が痛いような慢性疼痛が何が違うのかということです。

結論からいうと、同じ慢性疼痛でも慢性筋骨格系疼痛か一次性慢性疼痛かで原因も、治療の進め方も大きく変わってきます。薬物療法に関しては山口先生に話題を提供していただきながら、両者の違いを考えていけるように伝えました。同じ腰痛でも違っているわけです。

長引く要因とは?

また間違えやすいこととして、メンタルの影響があるから痛みが出る、治らない、という考えです。

正しくは「心理要因は、体の痛みを長引かせる」ということまでわかっています。なので最初は体を悪くしたきっかけがあるはずです。メンタルだけ指摘せずに身体機能もチェックして身体と心理社会的要因による影響を考慮しながらチームで治療していくことが大切です。画像は痛みを長引かせる心理社会的要因の代表格、疼痛回避モデルです。

痛みが出てしまう要因を視覚化する

リハビリセラピストが多かったので、よくあってしまいがちな誤りを説明しました。それは「悪い身体の部分を指摘して終わる」ことです。患者さんは悪いのはわかっている、でもどうしていいのかわからないので病院にきているので、悪いところだけさんざん言ってあとは運動してくださいと伝えられると、不満だけが募ります。
痛みを起こす体の機能障害を見つけ、それを改善する具体的な方法を伝えることで、筋骨格系疼痛や慢性疼痛の身体機能障害を改善することができます。痛みを悪化させないように、段階的に行っていけば心理的要因が妨げることも少ないのです。

 

自分が感じる姿勢と他の人から見た姿勢のギャップに気づかせよう

例えば関節の変形や変性は、それそのものが痛いとは限らないです。ただ、それを知らないことで、変性変形が痛いとセラピストが思い込んだり、患者さんにそう指導してしまうこともあるので、痛みの生成要因を分析すること。
画像は、股関節の外旋可動域を見ていますが、ここでの反応を見落とさないようにしました。屈曲や伸展外転でも同様です。
痛みの精製要因を見つけることは痛みそのものへのフォーカスを患者さんと治療者がそらすことにもつながり、やらなければいけないことを注力できます。とても大事なことなので、痛みのポイントを見つけたところで今回は終了としました。痛くなくても、体には気づかないアンバランスがあることを体験できたようです。

シリーズ化の予定です!

 湘南地区の慢性疼痛運動療法の啓蒙活動を目的に継続開催を予定しております。多職種が関わりだんだんディスカッションも増えたり、症例検討もしてみてはどうか?という山口先生からの意見も出ました。実際に患者さんで考えることは非常に勉強になるので、実践的な会になりそうです。

ご興味ある方は今後の情報にもご注目ください。

タイトルとURLをコピーしました