疼痛ゼロの日2017 質問と回答①

痛み当事者

NPO法人 ペイン・ヘルスケア・ネットワーク代表理事の江原です。

昨年11月に行われたリハビリシンポジウムの質疑応答のコーナーではとても多くのご質問を頂き、時間内にはお答えできない事態になってしまいました。

大変遅くなりましたが、ご回答できなかったものをここで回答させていただきます。

個人情報が含まれるものは、省略させていただくことをご了承ください。

 

Q.リハビリの方法に運動発達の概念を持った運動療法を導入した理由は何ですか?

A.慢性疼痛のガイドラインにはいくつか方法が明示されていますが、共通することは有酸素運動を取り入れること、認知運動療法が効果的であることが挙げられます。

また画一的な方法ではなく、患者さん個々にプログラムした運動を自主トレにして教えて眞ねじメンテしていく方法(supervised exercised therapy)が短期的な改善効果があるといわれています。

そういう運動療法が慢性疼痛リハビリのエビデンスのベースがあるうえで、運動発達の方法で指導すると必ずと言っていいほど痛みにある部位に関連した「できない運動」(痛くてではなく力が入らない)や「運動がうまくいかない」(想定とは異なる運動)状況に陥ることがほとんどです。

したがってsupervised exercised therapyを行う上で非常に説明しやすく患者さんも納得します。そこが身体機能的な改善ポイントとはっきり明示できることは治療者側にも大きなメリットがあるので、このような方法をとっています。

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